成長しないスタッフの“本当の原因”は?教え方の盲点
「教えているのに成長しない…」その原因は?
スタッフ育成においてよく聞かれるのが
「ちゃんと教えているのに、全然成長しないんです」という院長やリーダーの声。
確かに、マニュアルもあり、言葉でも説明している。
それでも成果が出ないのは、スタッフ側の努力不足が原因でしょうか?
実はそこには、「教え方の盲点」が隠れているケースが多くあります。
伝えたこと ≠ 理解されたこと
教える側が「これだけ説明したから理解したはず」と思っていても、
受け取る側が正しく理解し、納得して、行動に移せているとは限りません。
特に以下のようなパターンには注意が必要です。
- 言葉だけで説明して終わっている(視覚・体験がない)
- できていない点の“指摘”ばかりで、“できている点”を認めていない
- 「こうあるべき」が先行し、本人の性格や背景を無視している
- 一方的に伝えて終わり、確認・フィードバックがない
このような状況では、いくら「教えた」としても、相手には届きません。
「学習定着の4ステップ」がカギ
教育心理学では「人が行動を変えるには段階がある」と言われています。
以下の4つのステップを意識した指導ができているかどうかが重要です。
- 理解している(頭ではわかっている状態)
- 納得している(その必要性に腹落ちしている)
- 行動している(実際にやってみている)
- 定着している(自然とできている)
「理解→納得→行動→定着」のどこかでつまずいていれば、
「成長していないように見える」だけなのです。
「伝えた」で終わらせず「伝わったか」に目を向ける
伝えた内容が「どう理解されたか」「どこまで実践されているか」
これを把握せずに「教えても無駄」と感じてしまうのは非常にもったいないことです。
成長を促すためには、
「なぜうまくいかないのか?」という視点から原因を探ること。
そして、相手に応じた指導の方法を柔軟に変えることが必要です。
育成は“教え方のPDCA”で改善できる
成長しない原因の多くは「教え方のPDCA」が回っていないことにあります。
- Plan(どこまでを教えるか、どう伝えるか計画)
- Do(実際の指導)
- Check(相手の理解度・行動の確認)
- Act(教え方の修正)
スタッフの努力だけに頼るのではなく、
「育てる側の成長」こそが、チーム全体の成長につながります。

まとめ
スタッフが思うように育たないとき、「本人のやる気の問題」と片づけてしまいがちですが、実は教える側の「盲点」に原因があることも少なくありません。
「わかったつもり」「教えたつもり」「できてるつもり」——この3つの“つもり”を一度リセットし、言葉・手順・確認の仕方を丁寧に見直すことが、育成成功の鍵です。
スタッフが自信を持ち、自立して成長できるようになるには、教える側の意識改革とサポートが不可欠です。
小さな工夫の積み重ねが、組織全体の底力につながっていきます。
無料リソースのご案内
スタッフの育成・患者対応は大事だなとお考えの医院には、
「接遇5原則チェックシート)」を無料提供しております。
ぜひ下記からご活用ください。
▶ 「スタッフ育成」カテゴリの関連記事を探す
▶ カテゴリ検索・人気記事などコラムのトップへ戻る
グロースビジョンでは読み物として得た知見を、実際の医院改善に活かすための【無料ツール・サポート】をご用意しています。
先生の大切な1歩を支援します。お気軽にどうぞ。
接遇5原則チェックシート
接遇の基準をシンプルに可視化。
院内研修や個別指導に活用
満足度調査ツール 半年無料
満足度と改善点を数値化できる
E-Pサーベイが半年無料
BSCチェックリスト
医業収入UPの戦略マップづくりに
無料でも75%公開してます