本記事は、「練習や教育の時間を診療中に確保すべきか」というテーマを整理するものです。
現場では「診療を止めてまでやるべきか」「診療後にやればよいのではないか」といった議論がよく起こります。確かに、診療時間は売上を生む時間であり、止めることに抵抗を感じるのは自然です。
しかし一方で、教育が後回しになり、結果として人材が育たないという問題も多く見られます。結論として、教育は“余った時間でやるもの”ではなく、“意図的に確保するもの”です。
ここでは、診療中に練習時間を取るべきか、その考え方と設計方法を整理します。
練習の時間は診療中に取るべきか?
1.教育は「コスト」ではなく「投資」
教育時間をコストと捉えると、どうしても後回しになります。しかし本質は投資です。短期的には売上が下がるように見えても、長期的には生産性を高めます。
- 技術レベルの底上げ
- ミスやクレームの減少
- 診療効率の向上
- 自費提案力の強化
教育を怠ると、結果として非効率な診療が続きます。短期の売上だけで判断すると、長期的な損失につながります。教育は未来の売上を作るための時間です。
2.診療外だけでは限界がある
診療後や空き時間だけで教育を行うと、どうしても継続性が失われます。疲労もあり、質も下がりがちです。
- 参加率が低下する
- 集中力が続かない
- 優先順位が下がる
- 属人的になりやすい
結果として「やっているつもり」で終わるケースが多くなります。教育は日常業務の中に組み込むことで、初めて継続的に機能します。
3.「診療中に組み込む」設計が必要
重要なのは、診療を止めるかどうかではなく、「どう組み込むか」です。
例えば、診療の一部をあえて教育時間として確保する、予約枠を調整して練習時間を作るといった方法があります。また、実際の患者対応の中で指導を行う“オンザジョブトレーニング”も有効です。
教育を特別な時間として切り離すのではなく、日常の流れの中に組み込むことで、無理なく継続できます。組織として教育時間を確保するという意思決定がなければ、現場任せでは実現しません。
重要なのは「意図的に設計すること」です。
4.経営として判断する
教育時間の確保は現場判断ではなく、経営判断です。トップが意思を持って決める必要があります。
- 月に何時間確保するか
- どの時間帯で行うか
- 誰が指導するか
- 何を習得するか
この設計があることで、教育は継続します。逆に曖昧なままだと、忙しさに流されて消えていきます。教育は仕組みで回す必要があります。
また、この判断は短期的な売上だけでなく、中長期の組織力を見据えて行う必要があります。教育に時間を使うことで一時的に売上が下がる可能性はありますが、その分、将来的な生産性は確実に向上します。
経営視点での意思決定が不可欠です。

まとめ
練習時間を診療中に取るべきかという問いに対して、答えは「設計次第」です。
単純に止めるか止めないかではなく、どのように組み込むかが重要です。教育を後回しにする組織は、人材が育たず、結果として生産性も上がりません。
短期的な売上と長期的な成長のバランスをどう取るか。この視点で判断する必要があります。教育は未来の売上を作る活動です。意図的に時間を確保し、仕組みとして回すことで、強い組織が生まれます。
教育の質は組織の未来を決めます。場当たり的な対応ではなく、計画的に時間を確保し、継続的に実施することが重要です。人材は自然に育つものではありません。意図して育てることで、初めて組織としての力になります。
教育への投資が、結果として安定した成長につながります。
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