歯科医院経営成功の4+1戦略 ➁治療継続のポイント

歯科治療は一度の来院で完了するものではなく、複数回の通院を前提とするケースがほとんどです。しかし現場では「途中で来なくなってしまう患者」が少なくありません。治療が中断されれば患者の口腔内リスクは高まり、医院の信頼や収益にも直結します。だからこそ、治療継続率を高める取り組みは経営の安定化に欠かせない柱です。

本記事では、患者が最後まで通いたくなる医院づくりのポイントを整理し、治療継続を実現するための工夫を解説します。


目次

1. 治療継続が医院経営に与える影響

初診患者が増えても、治療を途中でやめられてしまえば医院経営は安定しません。歯科治療は複数回の通院を前提とするものが多く、中断率が高いと患者満足も収益も大きく損なわれます。

治療継続を高めることは、患者満足と医院の信頼性を同時に向上させる取り組みです。


2. 中断を防ぐ説明の工夫

患者は「なぜ続ける必要があるのか」が分からないと途中で通院をやめてしまいます。治療のゴールやメリットを共有し、患者自身が納得できる説明を徹底することが大切です。

説明の工夫は、単なるインフォームドコンセントにとどまらず、患者の「自分ごと化」を促す重要なプロセスです。


3. キャンセル・無断欠席を減らす仕組み

どれほど説明を尽くしても、予約忘れや生活上の都合で中断が起きることはあります。これを防ぐには、仕組みでサポートすることが効果的です。

仕組みを整えることで、スタッフの負担を減らしながら中断率を下げることができます。


4. スタッフ全体で継続を支える

治療継続は院長だけでなく、スタッフ全員が関わるテーマです。受付は次回予約の重要性を伝え、歯科衛生士はセルフケアと通院の必要性を補足する。こうして全員が同じ方向を向くことで、患者に一貫したメッセージが伝わります。

「医院全体で支えてくれている」と患者が感じることが、継続率を高める最大の要因です。


5. 院長が意識すべきマネジメントポイント

治療継続を仕組みとして機能させるためには、院長自身が全体をマネジメントする姿勢が欠かせません。

数値管理と人材マネジメントを組み合わせることで、継続率の改善は医院文化として定着していきます。


治療継続は医院経営の安定と患者満足の両方に直結する重要な柱です。説明の工夫・仕組みづくり・チーム全体での関わりを通じて、患者に「最後まで通いたい」と思ってもらえる医院づくりを目指しましょう。

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