よく聞く 院内での盗難 実際あったらどうする?

医院内での盗難は、「うちでは起きない」と思われがちですが、実際には全国的に少なからず発生しています。
被害は金銭や備品だけにとどまらず、スタッフの私物や患者情報にまで及ぶこともあり、経営や信頼に直結する重大なリスクです。
万が一発生したときに適切な対応ができるかどうかで、その後の医院の信頼性が大きく変わります。

ここでは、盗難が起きた際の初動対応と、再発防止のための仕組みづくりについて整理してみましょう。

目次

院内で起こりうる盗難の種類

盗難と一言で言っても、実際の対象はさまざまです。

例えば、現金の抜き取りは比較的わかりやすいですが、医薬品や消耗品の持ち出しは発覚までに時間がかかるケースが多いです。また、個人情報が含まれる書類やデータの盗難は法的リスクが伴い、損害賠償や行政処分に発展する可能性もあります。


実際に起きたときの初動対応

盗難が疑われるとき、感情的な反応や曖昧な処理はかえって問題を大きくします。冷静で段階的な対応が重要です。


再発防止に向けた取り組み

盗難を防ぐには「仕組み」と「意識」の両方が必要です。

盗難対策を「誰かを疑うための仕組み」と捉えるとスタッフの不信感を招きますが、「みんなを守るための仕組み」として位置づければ受け入れやすくなります。


実際のケースから学ぶ

ある医院では、スタッフの私物から財布が盗まれる事件が起きました。調査の結果、外部の出入り業者による犯行の可能性が高いと判明しましたが、スタッフの間には一時的に不信感が広がりました。この医院ではその後、スタッフルームに鍵付きロッカーを導入し、入退室のルールを整えたことで安心感を取り戻すことができました。

また別の医院では、受付のレジから少額の現金が何度も消えるというトラブルがありました。原因はレジ締め作業のルールが曖昧で、誰がいつ現金を扱ったのかが記録されていなかったこと。そこで「レジ金は必ず二人で確認」「管理簿を記入する」という仕組みを導入したところ、それ以降のトラブルはなくなり、スタッフの安心感も高まったそうです。


盗難は小さなトラブルのように見えても、患者・スタッフの信頼を一気に損なう危険をはらんでいます。発生したときの初動対応を整理しておくこと、そして再発防止の仕組みを日常的に運用することが欠かせません。

大切なのは「起きてから考える」ではなく「起きる前に備える」という姿勢です。盗難対策を通じて、スタッフが安心して働ける環境を整えることは、結果として患者に対する信頼や安心感の向上にもつながります。


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