責任感が強いスタッフは、医院にとって最も頼れる存在です。
任せた仕事は必ずやり遂げ、周囲からの信頼も厚い――しかし、
その真面目さが裏目に出て、自分を追い込み「燃え尽き」てしまうケースも少なくありません。
リーダーに求められるのは、叱咤ではなく“支える”姿勢。
今回は、責任感が強すぎるスタッフを守り、長期的に活躍してもらうための4つのフォローポイントを紹介します。
責任感が強すぎるタイプのフォロー法
― 完璧を求めすぎる人を守り、長く活躍してもらうために ―
① 「任せすぎ」が落とし穴になる
責任感が強い人ほど、「頼まれる=信頼されている」と感じ、つい抱え込みがちです。
リーダーが安心して任せ続けているうちに、実は心の余裕を失っていることもあります。
- 頼んだ仕事の量が多すぎないか
- 感謝の言葉が減っていないか
- 無理をしていそうなサインが出ていないか
こうしたチェックを意識することで、「頑張りすぎ」を早期に察知できます。
任せることと、“任せっぱなし”は違います。
リーダーの一言フォローが、スタッフの心を支えます。
② 「完璧主義」をほぐす声かけを意識する
責任感が強い人は、「ミス=失敗」「完璧でなければ意味がない」と考えやすいタイプです。
そのプレッシャーを軽減するには、「十分できている」「完璧じゃなくていい」という言葉を意識的に伝えることが効果的です。
「100点じゃなくても、今のやり方で十分助かってるよ」
「ミスを恐れず進めて大丈夫。フォローは私がするからね」
このような声かけは、責任感の裏にある“不安”を和らげます。
完璧よりも継続が大切――そのメッセージを日常の中で伝えていくことがポイントです。
③ 感謝を「行動」で伝える
責任感の強いスタッフは、褒め言葉よりも「信頼されている」「頼られている」という実感を求めます。
そのため、言葉だけでなく、“小さな行動で示す感謝”が心に響きます。
たとえば、
- 仕事の一部を他の人に分担させる(負担軽減)
- 会議で名前を出して成果を紹介する
- 感謝のメモやLINEを送る
「見てくれている」「認められている」という実感が、責任感のバランスを整えます。
“感謝を見える化する”ことが、長く働ける環境づくりの鍵です。
④ 「余白」をつくる仕組みを整える
責任感が強い人ほど、自分から休めません。
だからこそ、リーダーが意識的に「余白」を設けることが必要です。
- 業務分担の見直し
- 勤務シフトのゆとり
- 定期的な1on1での声かけ
特に、何も問題が起きていない時こそ注意が必要。
静かに頑張り続けている人ほど、突然限界を迎えることがあります。
“異常がない=大丈夫”ではない。
働きやすさを仕組みで支えることが、リーダーの重要な役割です。

まとめ
責任感が強すぎるスタッフは、医院にとって貴重な財産です。
しかし、支えを失えば一番に疲れてしまう人でもあります。
リーダーは次の4つを意識しましょう。
- 任せすぎず、こまめに様子を見守る
- 完璧主義を和らげる言葉をかける
- 感謝を「行動」で伝える
- 働きやすい“余白”を仕組みでつくる
真面目な人を守るのも、リーダーの大切な仕事。
「安心して任せられる」と「安心して働ける」は両立します。
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