「ミーティングで決めたのに、誰もやっていない」
「何度言ってもスタッフが動いてくれない」
医院経営では、このような場面が少なくありません。院長からすると、必要性を説明してスタッフも納得したはずなのに、しばらくすると何も変わっていない。そうなると、「スタッフの意識が低い」「やる気がない」と感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、実行されない原因がスタッフの意欲にあるとは限りません。
実際には、決定事項が具体的な行動になっていない、担当者が決まっていない、期限がない、実行後の確認がないなど、「実行するための仕組み」に問題があるケースも多くあります。
今回は、院長が決めたことをスタッフが実行しない本当の理由について考えてみましょう。
院長が決めたことをスタッフが実行しない本当の理由
「何をするのか」が具体的になっていない
院長には具体的に見えていることでも、スタッフには抽象的にしか伝わっていないことがあります。
- やることを具体的に決める
- 担当者を明確にする
- 期限を設定する
- 完了の基準を決める
例えば、「患者さんへの説明をもっと丁寧にしよう」では、スタッフによって行動が異なります。「説明資料を○日までに見直す」「説明後に必ず理解度を確認する」など、具体的な行動まで決めることが必要です。
「分かりました」という返事をもらったことと、実行できる状態になったことは同じではありません。
「誰かがやる」状態になっている
医院全体への指示ほど、担当者が曖昧になりやすいものです。
- 誰が担当するのか決める
- 必要に応じて責任者を置く
- スタッフごとの役割を明確にする
- 担当者本人の認識を確認する
「受付で対応してください」「みんなで取り組みましょう」という指示では、それぞれが「誰かがやるだろう」と考えてしまうことがあります。これはスタッフが無責任だからとは限りません。組織では、責任の所在が曖昧な仕事ほど実行されにくくなります。
決定事項には「誰が」をセットにすることが、実行力を高める基本です。
決めた後の「確認」がない
実行されない大きな原因の一つが、決めたことをその後確認していないことです。
ミーティングで「来月からこれを始めよう」と決めても、次のミーティングで別の議題へ進んでしまえば、実行したかどうかが曖昧になります。忙しい医療現場では、緊急性の高い日常業務が優先されるため、新しい取り組みほど後回しになりやすいものです。
重要なのは、「やってください」と指示することではなく、「その後どうなったか」を確認することです。
実行できていなければ、なぜできなかったのかを確認します。時間がなかったのか、方法が分からなかったのか、他の業務と重なったのか。原因が分かれば、次の対策を考えることができます。
実行管理とは、できなかった人を責めることではありません。決めたことが実行されるまで、確認と改善を繰り返すことなのです。
「決める→実行→確認」を仕組みにする
医院の実行力を高めるには、院長個人の声掛けだけに頼らない仕組みが必要です。
- 決定事項を記録する
- 誰が・いつまでに・何をするか決める
- 次回の確認日を設定する
- 結果と次の行動を話し合う
例えば、ミーティングの最後に「決定事項・担当者・期限」を一覧にし、次回はその進捗確認から始めるだけでも実行率は変わります。実行できなかった場合も、その理由を確認して次の行動を決めます。
この流れを繰り返すことで、「決めっぱなし」が減り、医院全体に実行する習慣が生まれていきます。

まとめ
院長が決めたことをスタッフが実行しないとき、すぐに「やる気がない」「何度言っても動かない」と考えるのは早いかもしれません。
何をするのか具体的になっているか、担当者は決まっているか、期限はあるか、そして実行したかどうかを確認しているか。こうした仕組みがなければ、意欲のあるスタッフでも日々の忙しさの中で後回しになってしまいます。
組織の実行力は、スタッフ個人のやる気だけで決まるものではありません。「誰が・いつまでに・何をするか」を明確にし、その結果を確認するところまでを一つの仕事にすることが、決めたことを実行できる医院づくりにつながります。
先生のの医院では、経営方針や目標を「伝えるだけ」で終わっていませんか?弊社の「BSCチェックシート」では、医院経営を80項目から確認でき、その75%を無料公開しています。まずは自院の経営・組織体制をチェックしてみてください。
患者対応の基本を押さえる2シリーズ
患者対応はまず【基本】を押さえることが大切です。ここを押さえるだけで現場のばらつきは大きく減ります。


無料サービスのご案内
医院経営や組織づくりは、院長や一部のスタッフの頑張りだけでは続きません。
安定している医院には、判断の軸・行動の基準・全体像を俯瞰できる仕組みが整理されています。
弊社では、クリニックの基盤づくりに役立つ2つの無料リソースをご用意しています。
- 接遇5原則チェックシート
患者対応の基本を振り返り、スタッフ全員で共通認識を持つための実践ツール - BSCチェックリスト(75%公開版)
医院経営を「見える化」し、育成や組織改善の方向性を整理するための診断シート
どちらも日々のマネジメントや改善活動にすぐ役立つ内容です。
ぜひ下記から請求して医院でご活用いただき、安定した組織づくりにお役立てください。
▶ 「経営戦略」カテゴリの関連記事を探す
▶ カテゴリ検索・人気記事などコラムのトップへ戻る
グロースビジョンでは読み物として得た知見を、実際の医院改善に活かすための【無料ツール・サポート】をご用意しています。
先生の大切な1歩を支援します。お気軽にどうぞ。
接遇5原則チェックシート

接遇の基準をシンプルに可視化。
院内研修や個別指導に活用
満足度調査ツール 半年無料

満足度と改善点を数値化できる
E-Pサーベイが半年無料
BSCチェックリスト

医業収入UPの戦略マップづくりに
無料でも75%公開してます

