院内を清潔に保つには?|患者さんが信頼を感じる医院の共通点

目次

清潔感は“信頼”の第一印象

患者さんが医院に入って最初に感じ取るもの――それは「雰囲気」や「空気感」、そして清潔感です。

どれだけ診療の質が高くても、受付や待合室が暗く、床にゴミが落ちていたり、ポスターが色あせていたりすると、それだけで不信感を抱かれてしまいます。

逆に、開院して10年以上経っていても、きちんと清掃・整備された医院は、「しっかりしている」「信頼できそう」という印象を与えます。

「経年劣化」よりも「意識の劣化」が問題。
今回は、院内を常に清潔に保ち、信頼される医院であり続けるための考え方と実践ポイントを解説します。


なぜ“古く見える”医院があるのか?

医院を訪れた際、「あれ、ここって思ったより古いかも」と感じることはないでしょうか?
建物自体がそれほど古くないにもかかわらず、“ぼろく”見える医院には共通点があります。

どれも決定的な問題ではないけれど、“気になる”要素ばかりです。
こうした細部の積み重ねが、医院全体の印象を大きく左右します。


“決まりごとだけ”では足りない

清掃チェックリストを設けていても、「そこに書いてある範囲しかやらない」「誰かがやってくれると思っている」という状況では、清潔感は保たれません。

大切なのは、

という、その場その場での“気づき”と“行動”です。
つまり、清潔感を保つには「仕組み」だけでなく、「文化」や「感性」も必要なのです。


5Sという考え方|整理・整頓・清掃・清潔・しつけ

製造業や介護施設などでも取り入れられている「5S」は、院内環境を保つ上でも非常に有効です。

項目 内容 医院での例
整理 不要なものを捨てる 使っていない備品や古い冊子を処分
整頓 使いやすく並べる 問診票や説明資料を見やすく配置
清掃 汚れを落とす 毎日決まった場所+気づいた場所の清掃
清潔 状態を保つ ポスター張替え、備品の定期拭き掃除
しつけ 習慣化する ルールの徹底と自発的な意識づけ

5Sは単なる掃除ではなく、職場の“当たり前”を引き上げる考え方でもあります。


受付・待合の“顔づくり”は特に重要

特に受付・待合室は「医院の顔」ともいえる場所です。

受付スタッフが忙しそうにしていても、その空間が整っていれば、患者さんは安心できます。

忙しさを言い訳にせず、「見られている場所」としての意識を持つことが大切です。


医療機器や什器にも「清潔感」は出る

診療室や処置室では、機械や台車などの“医療機器の見た目”にも気を配りましょう。

こうした細部は、患者さんが見ることは少ないかもしれません。
でも、スタッフが気にしなくなった時点で“空気”は乱れます。

スタッフが常に「これは誰かが見ているかもしれない」と思う環境こそ、本質的な清潔感につながります。


経年=古さではない。清潔感は“維持する力”

10年前の医院でも、「きれいに保たれているな」と感じるクリニックには、ある共通点があります。

それは、

逆に、築年数が浅くても「既にぼろく見える」医院は、こうした小さな“意識の手入れ”が不足しています。


院内の清潔感は、患者さんの安心感や信頼感を生む“見えない力”です。
仕組みだけでなく、気づき・習慣・姿勢がそろってはじめて「美しく整った空間」が維持されます。

リーダーである先生が「小さな乱れ」に敏感でいることが、スタッフ全体の気づきを引き上げる最初の一歩です。

ぜひ一度、普段見逃している角や掲示物、備品周りを見直してみてください。
小さな改善が、患者さんとの信頼を育む大きな力になります。


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