スタッフが増えるほど組織が乱れる医院の特徴とは?
医院の規模が拡大し、スタッフ数も増えてくると、
「なんだか最近まとまりがない」
「以前よりも問題が起きやすくなった」
と感じる院長は少なくありません。
本来は、人が増えればできることも増え、業務は分担できるはず。
それなのに現場がバラバラに感じるとしたら、ある共通の“ほころび”があるかもしれません。
1.「共通認識」がないまま、人数だけが増えている
開業当初は、全員が院長の背中を見て自然と価値観を共有していたかもしれません。
しかしスタッフが10名を超えると、「見て学ぶ」だけでは伝わりきらなくなります。
- 院長が考える「良い仕事」とスタッフの認識がズレている
- チーム内で対応や基準がバラバラ
- 教育係の判断が現場全体に影響してしまう
こういったズレは、スタッフの人数が増えるほど顕在化します。
「誰が悪い」というより、仕組みで統一されていないことが原因です。
2. “成長の手応え”が見えない職場になっている
人は、「自分の成長が実感できる場所」にやりがいを感じます。
ところが、以下のような状態ではどうでしょうか?
- 評価の基準が曖昧で、頑張っても報われた実感がない
- キャリアの見通しがなく、役職も業務も“なんとなく”で決まる
- 新人教育も個人の裁量に任せきり
これでは、できる人に仕事が集中し、やる気の格差が広がる一方です。
やがて「中堅スタッフの流出」や「新人が定着しない」といった問題にもつながります。
3.「場あたり対応」が日常化している
急な離職やトラブルに、その場しのぎで対応し続けていませんか?
- 採用が「とりあえず穴埋め」になっている
- 人の問題が起きてから評価制度やルールを考える
- 方針が都度変わるため、現場が混乱する
これは院長が悪いわけではなく、業務が「属人化」している状態です。
人に頼らずとも動ける、“仕組みとしての組織”づくりが必要になります。

おわりに
スタッフが増えてもまとまりのある医院には、
必ず「共通の価値観」「成長の見通し」「仕組みによる運営」が存在しています。
もし今、組織の乱れを感じているとしたら――
それは次の成長に向けた“設計の見直し時期”なのかもしれません。
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