同じように任命され、同じ立場に立ったはずなのに、あるリーダーは成長し、あるリーダーは疲弊していく。
この差は、能力や性格の違いではありません。多くの場合、組織側の「任せ方」と「支え方」に分岐点があります。育つリーダーは経験を通じて判断力を磨き、潰れるリーダーは責任だけを背負わされていきます。
問題は個人ではなく、どんな役割を与え、どんな前提条件で仕事をさせているかです。
本記事では、リーダーが育つか潰れるかを分ける決定的なポイントを整理します。
育つリーダーと潰れるリーダーの分岐点
1. 判断経験を「与えられているか、奪われているか」
リーダーが育つかどうかは、判断を任されているかどうかで大きく分かれます。
育つリーダーには、難易度を調整された判断機会が与えられます。一方、潰れるリーダーは、決めてよい範囲が曖昧なまま、結果だけを求められます。判断を奪われた状態で責任だけ負わされれば、人は必ず消耗します。
決断とは経験の積み重ねであり、最初から正解を出せる人はいません。判断経験を設計しない組織では、リーダーは育たず、耐久レースを強いられるだけになります。
- 決めてよい範囲が明確か
- 判断の難易度が段階的か
- 失敗が学びとして扱われるか
- 結果だけで裁かれていないか
判断経験が積める環境では、リーダーは自信と視野を広げていきます。逆に、それがない環境では、不安と萎縮が積み重なります。
2. 「頼られる量」が適切かどうか
潰れるリーダーに共通するのは、頼られすぎている状態です。
現場の相談、トラブル対応、調整業務が集中し、「何でもリーダーに聞く」構造になります。一方、育つリーダーは、頼られながらも抱え込まない仕組みの中にいます。相談の線引きがあり、他のメンバーも役割を担っています。
頼られること自体が問題なのではなく、分散されていないことが問題です。
- 相談が一極集中している
- 他に判断者がいない
- 代替ルートが用意されていない
- 抱え込むことが評価される
頼られすぎる環境では、リーダーは成長する前に疲弊します。役割分担がある組織ほど、リーダーは長く育ち続けます。
3. 「頑張り」が評価される構造かどうか
潰れるリーダーが生まれる組織では、「頑張っている姿」そのものが評価されがちです。遅くまで残る、何でも対応する、無理を引き受ける。こうした行動が称賛されると、リーダーは限界を超えて働くようになります。
一方、育つリーダーがいる組織では、再現性のある成果や、チーム全体の安定が評価されます。個人の消耗を前提にした評価制度は、必ず人を潰します。
リーダーの成長は、努力量ではなく、役割を果たせているかで判断されるべきです。評価軸の違いが、成長と疲弊の分岐点になります。
4. 分岐点は「支援があるか、放置か」
最終的にリーダーを分けるのは、困ったときに立ち戻れる支援があるかどうかです。育つリーダーには、相談先、振り返りの場、判断を補助する枠組みがあります。潰れるリーダーは、孤立したまま結果だけを求められます。
- 相談できる上位者がいるか
- 定期的な振り返りがあるか
- 判断基準が共有されているか
- 役割を修正する余地があるか
支援は甘やかしではありません。リーダーを長期的に育てるための、必要不可欠な投資です。

まとめ
育つリーダーと潰れるリーダーの違いは、本人の資質ではなく、組織が用意した環境にあります。
判断経験を与えられているか、頼られすぎていないか、評価が適切か。これらの条件が揃わないと、どんな人でも消耗していきます。
リーダーを育てたいのであれば、頑張りに期待するのではなく、育つ前提で設計することが重要です。判断の範囲、支援の仕組み、役割の見直し。この積み重ねが、リーダーを消耗品にしない組織をつくります。
人が入れ替わっても機能する状態を目指すことが、結果としてリーダー本人を守り、組織の安定と持続的な成長につながります。
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