失敗しない採用面接|その場で見極める5つのチェックポイント
面接当日は「見極めの本番」
「履歴書では良さそうだったのに…」
「話してみたらちょっと違和感があった…」
採用におけるミスマッチの多くは、「面接時の違和感」を見逃したことから始まります。
履歴書や経歴では分からない“人となり”を見極めるチャンスが「面接当日」です。
今回は、院長や採用担当が面接のその場で確認しておくべき5つのポイントを整理します。
この5つに注目することで、スキルだけでは見えない「相性」や「姿勢」が見えてきます。
1. 時間・服装・表情に乱れがないか(基本のマナー)
面接時にまず確認すべきは、社会人としての基本的な姿勢です。
- 時間通りに到着しているか(遅刻や直前の連絡はないか)
- 清潔感のある服装で来ているか
- 緊張していても、笑顔や挨拶はあるか
「どんな人物か」を判断する以前に、職場における信頼感の土台となる部分です。
クリニックでは患者さんとの接点も多いため、第一印象は非常に重要です。
2. 会話のキャッチボールができているか
質問に対して「一方的に話す」「極端に短い」など、会話のリズムが極端な場合は注意が必要です。
- 質問に対してしっかり答えているか
- 話がそれずに論点が伝わってくるか
- 表現が一方的・攻撃的になっていないか
医療の現場では「患者さんとのやりとり」「スタッフとの協調」が求められます。
会話のキャッチボールがスムーズにできるかは、コミュニケーション力の重要な指標です。
3. 当院のことをどれだけ調べてきているか
面接時に、「この医院に興味を持っているか?」も大きな見極めポイントです。
たとえば:
- ホームページを見てきたことを話しているか
- 理念や方針について質問を返してくるか
- 他の職場ではなく「なぜここか?」を語れているか
こうした反応がある人は、就職への本気度や誠実さが感じられます。
逆に「家から近いから」「とりあえず応募した」などの姿勢は、早期離職にもつながりやすい傾向です。
4. 「前職の話し方」に人柄が出る
前職について尋ねたとき、「どのように話すか」は非常に大切です。
- 前の職場へのリスペクトを持って話しているか
- 問題があっても冷静に振り返っているか
- 他者を一方的に悪く言っていないか
退職理由の説明は難しいものですが、人との向き合い方や責任感が現れる場面でもあります。
他責的な話し方や、感情的な表現が多い場合は注意が必要です。
5. 「質問はありますか?」の場面での反応
最後に、「何か質問はありますか?」と聞いたときの反応も、重要な判断材料です。
- 自分の役割や働き方に関心を持っているか
- 勤務条件ばかりでなく、組織や理念に触れているか
- 「特にありません」と即答せず、少しでも対話しようとする姿勢があるか
この時間は、応募者の「関心の方向」がよく表れます。
質問内容にその人の“目線の高さ”や“志向”がにじむため、丁寧に観察してみてください。
面接では「言葉より態度」に注目を
面接の場では、言葉そのものよりも「その人の態度や姿勢」に本質が表れることが多いです。
- 緊張していても、真摯な姿勢があるか
- 話し方に他者への配慮が感じられるか
- 自分の考えを持ちながら、相手の意見も聞く柔軟性があるか
評価は「完璧さ」ではなく、「成長できる土台があるか」を見極めるものです。

まとめ|面接は“組織との相性”を探る対話
採用面接はスキルを見る場ではなく、人柄と職場との相性を見る場です。
履歴書に書かれた内容はあくまで参考。
実際に会ったときの「雰囲気」や「姿勢」「反応」から、多くのことが読み取れます。
「この人と一緒に働けるか?」
「この職場で力を発揮できそうか?」
そんな視点で、冷静かつ柔らかく、面接という大切な時間を活用していきましょう。
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