叱らずに成長を促す“肯定ベース”の育成法

叱らないとスタッフは育たない――そう思われがちですが、実際には“叱るマネジメント”は短期的な改善には効果があっても、長期的な成長や主体性を奪ってしまう危険があります。

医療現場は感情労働が多いため、叱責が続くと自信を失い、チャレンジができなくなるスタッフも少なくありません。そこで重要になるのが“肯定ベース”の育成法です。できていない点ではなく、できている点・進歩した点・成長の芽に光を当てることで、スタッフは驚くほど前向きに変化します。

本記事では、叱らずに成長を促す肯定ベース育成法の具体的なポイントを解説します。


目次

1. 否定よりも“できている点”を先に伝える姿勢を徹底する

スタッフは、できていない指摘だけを受け続けると「何をやってもダメだ」と感じ、行動意欲を失います。一方で、できている点を認識できると、自信と自己効力感が高まり、改善行動が自然と生まれます

肯定ベース育成の第一歩は、事実の中から“良いところ”を先に見つけ、言語化して伝えることです。

肯定が先にあると、改善は受け入れられやすくなります。


2. 行動ではなく“意図”を理解し、肯定的に汲み取る

スタッフの行動には必ず意図があります。結果だけを見るとミスに見えても、「急いでいた」「患者様を優先した」「サポートしようとした」といった背景に気づくと、指導の方向性が変わります。

“行動の裏側にある意図”を肯定的に理解することで、スタッフは「わかってもらえた」と感じ、安心感と信頼関係が生まれます

意図を汲むだけで、スタッフの表情と姿勢は大きく変わります。


3. 改善点は“否定”ではなく“拡張”として伝える

改善点を指摘する際、否定的な言い方をすると、本人は萎縮し、行動が止まります。肯定ベース育成では、改善を叱責ではなく“できている部分をさらに伸ばすための拡張”として伝えます。たとえば「ここがダメ」ではなく「ここまでは良いから、次はここを足してみよう」という形です。

言い方が変わるだけでスタッフは「もっと頑張りたい」と感じるようになり、自主的な成長意欲が高まります。成長を促すアプローチは、言葉の選び方で結果が大きく変わるのです。


4. 成長の軌跡を可視化し、“できる循環”をつくる

肯定ベース育成を成功させるには、スタッフの成長を見える形で記録し、振り返る習慣をつくることが重要です。進歩がわかると、本人は自信を持ちやすくなり、さらに前向きな行動が生まれます。

成長が見える組織は、叱らなくても自然と前に進む文化が生まれます。


肯定ベースの育成法は、叱る文化から“伸ばす文化”への転換です。

できていない部分を責めるのではなく、できている部分を認め、意図を理解し、成長の方向を一緒に見つけることで、スタッフは自信を取り戻し、主体的に行動できるようになります。これは医療現場の接遇品質やチームの安定にも大きく貢献します。

叱らない育成は甘やかしではなく、“成長に向かう気持ちを守る技術”です。肯定が積み重なると、スタッフは自ら学び、自ら動く組織へと変わります。

医院の未来を支えるのは、肯定から生まれる前向きなエネルギーです。


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