「この広告はもう何年も出しています」
「以前から付き合いのある業者なので、そのままお願いしています」
医院では、ホームページ、検索広告、ポータルサイト、地域媒体など、さまざまな方法で広告費を使っています。
しかし、その広告から実際に何人の患者さんが来院しているのかを確認しないまま、毎月同じ費用を払い続けているケースもあります。
広告は、出しているだけで患者さんを集めてくれるものではありません。成果が出ていなければ、内容や予算、媒体そのものを見直す必要があります。
今回は、集患できない広告を続けてしまう医院の共通点について考えてみましょう。
集患できない広告を続けてしまう医院の共通点
広告ごとの成果を把握していない
広告を評価するには、まず結果を確認する必要があります。
- 広告ごとの費用を把握する
- 問い合わせ数を確認する
- 新患数を確認する
- 患者一人あたりの獲得費用を比較する
例えば、複数の広告へ毎月合計20万円を使い、10人の新患が来ていたとしても、それだけでは十分な分析とはいえません。どの広告から何人来院したのかを分けて確認する必要があります。
ほとんど成果のない広告へ費用を使い続ける一方で、成果の高い広告に十分な予算を使えていない可能性もあります。
「以前は効果があった」で続けている
過去に成果が出た広告が、現在も同じように有効とは限りません。
- 定期的に成果を確認する
- 患者さんの情報収集方法の変化を見る
- 競合医院の状況を確認する
- 広告内容を定期的に見直す
開業当初には多くの患者さんを集めてくれた広告でも、数年後には効果が低下していることがあります。患者さんが医院を探す方法も変化しますし、周辺に新しい医院が開業することもあります。
「昔から使っているから」という理由だけで続けるのではなく、現在も成果を生んでいるかを確認することが重要です。
広告代理店からの報告だけで判断している
広告を外部業者へ依頼していると、アクセス数、表示回数、クリック数など、さまざまな数字が報告されます。
これらは広告を改善するうえで重要な指標です。しかし、医院経営として最終的に確認したいのは、実際の患者さんの来院につながっているかということです。
クリック数が増えていても、問い合わせが増えていなければ、ホームページの内容や広告の対象に問題があるかもしれません。
問い合わせが増えているのに来院につながらないのであれば、予約の取りやすさや電話対応など、広告以外の部分に原因がある可能性もあります。
広告会社から「アクセスが増えました」と報告を受けて安心するのではなく、
広告表示 → クリック → 問い合わせ → 予約 → 来院
という流れのどこまで成果につながっているのかを、医院側でも確認することが大切です。
「やめる判断」ができない
成果が十分に確認できない広告でも、長く続けているほどやめにくくなることがあります。
- 広告を評価する期間を決める
- 継続する基準を設定する
- 改善して再度効果を測定する
- 成果がなければ予算配分を変える
もちろん、広告は短期間だけで判断できない場合もあります。すぐに結果が出ないからといって、毎月広告を変更するのも適切ではありません。
だからこそ、「3か月後に効果を確認する」「新患一人あたりの獲得費用を見る」など、あらかじめ評価する時期と基準を決めておくことが重要です。
成果が低ければ広告内容を改善し、それでも変化がなければ縮小や中止を検討する。広告費を固定費のように考えず、成果に応じて配分を変えていく必要があります。

まとめ
集患できない広告を続けてしまう医院では、「以前から出している」「業者に任せている」「やめるきっかけがない」といった理由で、広告が惰性で継続されていることがあります。
重要なのは、広告を出しているかどうかではありません。そこから問い合わせや予約が生まれ、実際の来院につながっているかを確認することです。
また、広告の効果は一度確認すれば終わりではありません。患者さんの行動や競合環境も変わるため、定期的に数字を確認し、改善、継続、縮小、中止を判断する必要があります。
広告は「一度契約したら払い続ける経費」ではなく、成果を確認しながら配分を変えていく投資として考えることが大切です。
一度、現在費用を払っている広告をすべて並べてみてください。それぞれの広告から「何人の患者さんが来院したか」を答えられますか?
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