医院経営を不安定にする「現代型どんぶり勘定」の正体

いまどき、売上も経費も分からないまま医院経営をしている院長はほとんどいません。会計ソフトは導入され、税理士から月次資料も届き、数字自体は把握できています。それでも、「経営が安定しない」「判断に自信が持てない」と感じている医院は少なくありません。

本記事で扱う「どんぶり勘定」とは、数字を見ていない状態ではなく、数字を見ているのに経営判断に使えていない状態を指します。
数字が存在していても、意思決定と結びついていなければ、経営は感覚に引き戻されます。その構造を整理します。


目次

1.数字は把握しているが意味づけができていない

多くの院長は、売上や利益、人件費といった数字を把握しています。しかし、その数字が「良いのか悪いのか」「次に何を変えるべきなのか」という判断につながっていないケースが目立ちます。前年比や前年差を見るだけでは、経営の状態は分かりません。

数字に意味づけができていない状態は、見ていないのと本質的には同じです。経営判断は、数字を材料にして初めて成立します。


2.会計と経営が分断されている

現代型どんぶり勘定の典型は、会計が「税務処理」で止まっている状態です。数字は税理士がまとめ、院長は結果だけを受け取る。しかし、その数字が日々の経営判断や組織設計に使われていない場合、会計と経営は分断されています

会計は報告のためではなく、経営をコントロールするための道具です。そこが切り離されると、感覚経営に戻りやすくなります。


3.判断基準が数字ではなく空気になっている

数字を見ているにもかかわらず、最終的な判断が「忙しそう」「何となく不安」「周囲もそうしている」という空気で決まってしまう状態は、典型的な現代型どんぶり勘定です。判断の根拠が曖昧なため、後から振り返って検証もできません。

数字を使わない判断が続くと、改善の成功・失敗が蓄積されず、経営が場当たり的になります。その結果、同じような悩みを何度も繰り返すことになります。


4.数字が「結果報告」で終わっている

数字を経営に活かせている医院では、数字は過去を振り返るためのものではなく、次の判断を決めるために使われています。一方、不安定な医院では、数字は結果報告で終わり、「来月どうするか」という議論につながりません。

数字が未来に使われていない状態こそが、現代のどんぶり勘定の正体です。


現代の「どんぶり勘定」は、数字を見ていない状態ではありません。数字は存在し、把握もしている。それでも経営が不安定になるのは、数字が意思決定に結びついていないからです。意味づけ、判断基準、行動への接続が欠けている限り、経営は感覚に引き戻されます。

重要なのは、数字を増やすことではなく、使い方を変えることです。会計を税務処理で終わらせず、経営判断の材料として扱えるようになると、迷いは確実に減ります。

数字は経営を縛るものではなく、選択肢を広げるための道具です。数字と判断がつながったとき、医院経営は初めて安定し、再現性を持ち始めます。


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