スタッフタイプ別マネジメントシリーズ⑧ ネガティブタイプを前向きに変える習慣

「すぐに不安を口にする」「ついマイナス面を考えてしまう」――
そんな“ネガティブタイプ”のスタッフは、一見扱いづらく見えるかもしれません。
しかし、彼らの視点はリスクを見抜く力であり、組織の安定を支える貴重な存在でもあります。

リーダーに必要なのは、「変えよう」とするのではなく「活かす」視点。
今回は、ネガティブタイプのスタッフをチームの戦力に変えるための4つの習慣を紹介します。

目次

① ネガティブは“慎重さ”の裏返しと捉える

ネガティブな発言が多い人は、決して後ろ向きなわけではありません。
むしろ、「失敗したくない」「迷惑をかけたくない」という思いが強いタイプです。

このような言葉の裏には、“責任感”や“慎重さ”が隠れています。
リーダーはネガティブを否定せず、「リスクをよく見てくれているね」と価値を認めることから始めましょう。
見方を変えれば、ネガティブは“堅実さ”のサインです。


② 否定せず、まず“受け止める”

ネガティブタイプに「そんなこと言わないの!」と返すと、ますます萎縮してしまいます。
重要なのは、まず受け止めてから方向づけること。

このように、共感→提案の順で話すことで、心を開かせることができます。
“気持ちを理解してもらえた”という安心感が、前向きな行動への第一歩です。
受け止めのない指導は、どんな言葉も届きません。


③ 小さな成功を“見える化”して積ませる

ネガティブタイプは「自信の欠如」から行動をためらう傾向があります。
そのため、小さな成功体験を意図的に作ることが非常に効果的です。

このようなフィードバックで、「できた実感」を積み重ねることが大切です。
小さな達成が“自己効力感”を生み、自然と前向きな姿勢につながります。
行動 → 成功 → 自信の流れを設計してあげましょう。


④ “比較”より“成長”を伝える

ネガティブタイプに「〇〇さんを見習って」などの比較は禁物です。
他人との比較は劣等感を強め、やる気を奪ってしまいます。
代わりに、“過去の自分との比較”で変化を伝えましょう。

自分の成長を実感できることが、最も確実なモチベーションです。
ネガティブな人ほど、変化に気づかせる声かけが大切です。


ネガティブタイプを前向きに変えるには、
否定せず、焦らせず、価値を見出す関わりが不可欠です。

  1. ネガティブは慎重さの裏返しと理解する
  2. 否定せず、まず“受け止める”
  3. 小さな成功体験を積ませる
  4. 他人ではなく“過去の自分”と比較させる

ネガティブを“悪”とせず、“安定をもたらす力”と捉えることで、
チームのバランスが整い、全体の成長が加速します。
慎重な人が安心して挑戦できる環境こそ、強い組織の証です。

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