笑顔は口元より目元で伝わる~マスク越しでも安心感は届けられる~

医療機関では、感染対策のためにマスクを着用する場面が一般的になりました。そのため、「笑顔が患者さんに伝わりにくい」と感じているスタッフも多いのではないでしょうか。

しかし、患者さんは口元だけで笑顔を感じ取っているわけではありません。実際には、目元や表情、視線、声の調子などから、「この人は笑顔で接してくれている」と感じています。

つまり、マスクをしているから笑顔が伝わらないのではなく、目元や表情の使い方によって印象は大きく変わるのです。今回は、目元で伝える笑顔について考えてみましょう。


目次

笑顔は目元にも表れる

本当の笑顔は、口元だけではなく目元にも表れます。

患者さんは、「笑っている口元」よりも、「安心できる表情」を見ています。目元が柔らかいだけでも、親しみや安心感は十分に伝わります。


声の調子も笑顔の一部

マスクを着けていると、表情だけでなく声も印象を左右します。

笑顔は表情だけではありません。声にも笑顔は表れます。患者さんは、話し方や声の雰囲気からも「温かく迎えてもらえた」と感じています。


「笑うこと」ではなく「安心してもらうこと」が目的

笑顔というと、「いつもニコニコしていなければならない」と考えてしまう方もいます。しかし、接遇で大切なのは、無理に笑顔を作ることではありません。

例えば、患者さんが不安そうな表情をしているときに、必要以上に明るい笑顔を見せると、状況によっては違和感を与えることもあります。一方で、優しい目線や穏やかな表情で話を聞く姿勢は、「この人なら安心して相談できそう」という印象につながります。

接遇で求められる笑顔とは、「笑うこと」ではなく、「安心してもらうこと」です。その場面に合った表情を意識することが、患者さんとの信頼関係を深めていきます。


笑顔は職場全体の雰囲気も変える

笑顔は患者さんだけではなく、一緒に働くスタッフにも良い影響を与えます。

笑顔には、人の緊張を和らげる力があります。一人ひとりの表情が、医療機関全体の温かい雰囲気をつくっていくのです。


マスクを着ける機会が多い医療機関でも、笑顔は十分に患者さんへ伝えることができます。目元や視線、声の調子、そして穏やかな表情は、患者さんに安心感を届ける大切な接遇です。

また、笑顔の目的は「笑うこと」ではなく、「患者さんに安心していただくこと」です。状況に合わせた自然な表情を意識することで、患者さんとの信頼関係はより深まっていきます。

まずは、ご自身の目元や視線、声の調子を意識してみてください。口元が見えなくても、患者さんへの思いやりは表情全体からしっかり伝わります。

また、自分では気付きにくい身だしなみの癖もあります。ぜひ「接遇5原則チェックシート」を活用し、制服の状態を含めた日頃の接遇をセルフチェックしてみましょう。小さな見直しの積み重ねが、患者さんから選ばれる医療機関づくりにつながります。


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