「ホームページのアクセス数は毎月確認しています」
アクセス解析を導入している医院では、ユーザー数や閲覧数などを確認していることがあります。
しかし、数字を見て「今月は増えた」「先月より減った」と確認するだけでは、医院経営に十分活かせているとはいえません。
アクセス解析の目的は、数字そのものを眺めることではありません。
患者さんが何を求めてホームページを訪れ、どのページを見て、その後どのような行動を取ったのかを知り、次の改善につなげることに意味があります。
今回は、医院ホームページのアクセス解析を経営に活かすための基本的な考え方について解説します。
医院ホームページのアクセス解析を経営に活かす方法
アクセス数だけを見ない
ホームページを分析するとき、最初に目が向きやすいのがアクセス数です。
- どのくらいの人が訪れているか
- どのページがよく見られているか
- どこからホームページへ来ているか
- 予約や問い合わせにつながっているか
アクセスが増えていること自体は悪いことではありません。しかし、月1万人が訪れていても予約や問い合わせがほとんどなければ、集患という視点では課題があります。反対にアクセス数がそれほど多くなくても、地域の患者さんが診療ページを見て予約につながっているのであれば、経営への貢献度は高いと考えられます。
「何人来たか」と「その後どうなったか」をセットで見ることが重要です。
よく読まれているページから患者ニーズを知る
アクセス解析では、患者さんがどのページを見ているのかを確認できます。
- アクセスの多いページを確認する
- 検索から読まれている記事を見る
- 診療内容ごとの閲覧状況を比較する
- 患者さんの関心が高いテーマを探す
例えば、医院側ではインプラントに力を入れていても、実際には予防歯科や親知らずに関するページへのアクセスが多いかもしれません。
そこには、医院側が考えている「伝えたいこと」と、患者さんが実際に「知りたいこと」の違いが表れています。
よく読まれているテーマが分かれば、その内容をさらに充実させたり、関連する診療ページへの導線をつくったりすることもできます。アクセス解析は、患者さんのニーズを知るための情報としても活用できます。
「見られているのに予約されないページ」に注目する
アクセス数の多いページが、必ずしも成果を生んでいるとは限りません。
例えば、ある診療ページを毎月多くの人が見ているのに、そこから予約や問い合わせにつながっていない場合があります。
このようなページには、改善の余地があるかもしれません。
診療内容は十分に説明されているか、患者さんが知りたい費用や治療期間などの情報があるか、医院を選ぶ理由が伝わっているか、予約方法が分かりやすいかなどを確認します。
反対に、アクセス数は少なくても予約につながりやすいページがあれば、そのページへ訪れる人を増やす方法を考えることもできます。
「アクセスの多いページ」だけでなく、「患者さんの行動につながっているページ」を見つけることが、アクセス解析を経営に活かすポイントです。
数字の変化から改善策を考える
アクセス解析は、一時点の数字を見るだけでなく、変化を見ることで価値が高まります。
- 前月や前年と比較する
- ホームページ改善前後を比較する
- 広告実施時の変化を見る
- 予約や問い合わせ数と合わせて確認する
例えば、診療ページを書き直した後にアクセス数は変わったのか、予約への導線を改善した後に問い合わせが増えたのかを確認します。
数字が改善していれば施策を継続し、変化がなければ別の方法を考えます。
また、アクセスが突然減った場合にも、「患者さんの需要が減った」とすぐに判断するのではなく、検索からの流入が減ったのか、広告を変更したのか、特定のページだけが減っているのかなど、原因を分けて考えることが必要です。
こうして仮説を立てる→改善する→数字を確認する→次の改善を考えるという流れを繰り返すことで、アクセス解析が実際の経営改善につながっていきます。

まとめ
医院ホームページのアクセス解析は、「今月は何人見たか」を確認するためだけのものではありません。
どのページが読まれているのか、患者さんは何を求めて訪れているのか、予約や問い合わせにつながっているのかを確認することで、ホームページの強みや課題が見えてきます。
そして重要なのは、数字を見た後に何をするかです。
患者さんが求めている情報を充実させる、よく読まれているページから予約への導線を改善する、成果の高いページへの流入を増やす。その結果を再びアクセス解析で確認します。
アクセス解析は「ホームページの成績表」ではなく、次に何を改善するかを決めるための経営データとして活用することが大切です。
一度、直近のアクセス解析を開いてみてください。「アクセスが増えた・減った」だけではなく、「その数字を見て何を改善するか」まで決められていますか?
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