スタッフを評価する時期になると、
「このスタッフはよく頑張っている」
「こちらのスタッフはもう少し頑張ってほしい」
といった話が出てきます。
しかし、「頑張っている」とは具体的に何でしょうか。
いつも忙しそうにしている。院長の指示によく従う。残業してくれる。患者さんから評判が良い。
どれも評価したくなる要素ではありますが、それだけで評価を決めてしまうと、評価する人の主観が大きく入ります。
さらに、院長とよく話すスタッフが高く評価され、目立たなくてもきちんと仕事をしているスタッフが評価されない、といったことが起これば、スタッフは評価制度そのものに不満を持つでしょう。
今回は、スタッフをできるだけ公平に評価するためには、どのような基準が必要なのかを考えてみましょう。
スタッフを公平に評価するために必要な基準とは
まず「何を評価するのか」を決める
公平な評価をするためには、評価する項目を明確にする必要があります。
- 業務に必要な知識・技術
- 患者さんへの対応
- 周囲との協力やコミュニケーション
- ルールや役割を守る姿勢
例えば、「仕事ができる」という一つの項目だけでは、評価する人によって意味が変わります。業務スピードを重視する人もいれば、正確性を重視する人もいるでしょう。そこで、何をもって仕事ができると判断するのかを項目に分けます。
評価する内容が決まっていなければ、公平に評価しようとしても評価者それぞれの感覚で判断することになります。
評価項目だけでなく「できている状態」を決める
「協調性」「積極性」「責任感」といった言葉は評価項目としてよく使われます。
- どのような行動なら評価するのか
- 何ができれば一定水準なのか
- 何が不足していると評価を下げるのか
- 上位評価には何を求めるのか
例えば「協調性がある」という基準だけでは、判断する人によって評価が変わります。「自分の業務だけでなく、必要に応じて周囲を支援している」「他のスタッフから依頼された際に協力できている」など、実際の行動まで具体化すると評価しやすくなります。
抽象的な言葉を並べるだけではなく、「どのような行動ができていれば評価するのか」まで決めることが重要です。
結果だけでなく日々の行動も見る
評価では、数字や成果のような分かりやすい結果に目が向きやすくなります。
しかし、すべての職種や業務を数字だけで評価できるわけではありません。
患者さんへの声掛け、後輩への指導、院内の整理整頓、ミスを防ぐための確認など、医院を支えている仕事の中には成果を数字にしにくいものもあります。
また、たまたま結果が良かったことと、継続して適切な行動を取っていることも分けて考える必要があります。
そのため、結果だけではなく、そこに至るまでの行動や取り組みも評価します。
「何を達成したか」と「どのように仕事をしているか」の両方を見ることで、目立つ成果だけに偏らない評価になります。
評価する人による差を小さくする
どれだけ評価基準をつくっても、人が評価する以上、完全に主観をなくすことはできません。
- 評価基準を評価者同士で共有する
- 印象ではなく具体的な事実で判断する
- 一時的な出来事だけで評価しない
- 評価理由を本人へ説明できるようにする
例えば、直近で大きなミスをしたスタッフについて、それまで半年間きちんと仕事をしていたことまで忘れて低く評価してしまうことがあります。反対に、院長との関係が良いスタッフについて、実際以上に高く評価してしまうこともあるでしょう。
だからこそ、「なぜこの評価なのか」を具体的な行動や事実から説明できるようにします。公平な評価とは、全員を同じ評価にすることではなく、同じ基準を使って、その人の仕事を判断することです。

まとめ
スタッフを完全に客観的に評価することは簡単ではありません。
人が人を評価する以上、どうしても主観は入ります。
だからこそ、「院長がどう感じたか」だけで評価するのではなく、医院として評価する基準をあらかじめ決めておくことが必要です。
何を評価するのかを決める。
そして、「協調性」「責任感」「積極性」といった抽象的な言葉だけで終わらせず、どのような行動ができていれば評価するのかまで具体化する。
さらに、成果だけでなく日々の行動を見て、一定期間の事実をもとに判断します。
評価基準が明確になれば、スタッフにとっても「何を頑張れば評価されるのか」が分かりやすくなります。
評価制度は給与や賞与を決めるためだけのものではありません。医院がスタッフに「どのような仕事をしてほしいのか」を示すものでもあります。評価基準を明確にすることは、そのままスタッフ育成の基準を明確にすることにつながります。
一度、自院の評価を振り返ってみてください。「このスタッフは頑張っている」という感覚ではなく、「何ができているからこの評価なのか」を本人へ具体的に説明できますか?
弊社の「BSCチェックシート」では、医院経営を80項目から確認でき、その75%を無料公開しています。まずは自院の経営・組織体制をチェックしてみてください。
患者対応の基本を押さえる2シリーズ
患者対応はまず【基本】を押さえることが大切です。ここを押さえるだけで現場のばらつきは大きく減ります。


無料サービスのご案内
スタッフ育成は、個人の努力だけに任せていては続きません。
仕組みやツールを活用して、全員で成長を支える体制をつくることが大切です。
弊社では、クリニックの基盤づくりに役立つ2つの無料リソースをご用意しています。
- 接遇5原則チェックシート
患者対応の基本を振り返り、スタッフ全員で共通認識を持つための実践ツール - BSCチェックリスト(75%公開版)
医院経営を「見える化」し、育成や組織改善の方向性を整理するための診断シート
どちらも日々のマネジメントや改善活動にすぐ役立つ内容です。
ぜひ下記から請求して医院でご活用いただき、より安心して働ける・通いたくなるクリニックづくりにお役立てください。
グロースビジョンでは読み物として得た知見を、実際の医院改善に活かすための【無料ツール・サポート】をご用意しています。
先生の大切な1歩を支援します。お気軽にどうぞ。
接遇5原則チェックシート

接遇の基準をシンプルに可視化。
院内研修や個別指導に活用
満足度調査ツール 半年無料

満足度と改善点を数値化できる
E-Pサーベイが半年無料
BSCチェックリスト

医業収入UPの戦略マップづくりに
無料でも75%公開してます

